LIFE
第17章 見つめていたい〜新しいキャンパス〜
今日も放課後、相葉さんが窓辺から見ていた。
今までと違うのは…
綺麗に何本か飛んだ後、ゆっくりと僕の方を見る。
どきん
弾ける笑顔を向けられて鼓動が早くなる。
僕を見つけては時々大きく手を振るのが恥ずかしくて、やめて、って言ったら、しょんぼりしてたっけ。
前に手を振ってた時の話をしたら笑って聞いてくれた。
僕、恥ずかしくて隠れたんだよ
なんで!ってすごくびっくりした
相葉さんはいつも髪の毛を撫でてくれる手を頬に滑らせて、
「いつも見ててくれたんだよね。
ありがとう。」
優しく微笑んだ。
どきん
遠くから見ていても、近くで見つめられても同じくらい高鳴る胸のときめきに僕はいまだに慣れない。