LIFE
第17章 見つめていたい〜新しいキャンパス〜
いつもの帰り道みんなと別れてから相葉さんちに寄った。
「散らかってるけど適当に座って。」
マンガや脱いだ服を手に相葉さんが苦笑い。
初めてきた相葉さんの部屋。
ぐるりと見渡して壁に貼られたスケッチブックから切り取った絵に目を留める。
「大野さんの絵?」
「そう。完成じゃなくて下書きっぽいやつ。もらったの。」
そこにはいつもの、しなやかなフォームの相葉さんがいた。
これ僕も欲しい。
緊張してたから一度腰を下ろした正座のまま絵に釘づけの僕に、
「足崩して?」
相葉さんがクッションを渡しながら近づいてきた。
もぞもぞと少し痺れた足を動かしてたら相葉さんが腕を貸してくれて、おかしくなって笑ってしまった僕。
最近はまた眼鏡をしていた僕のそれを取って至近距離で顔を見られる。
少し伸びた前髪を撫でつけるように上へとどかして頬に頬をくっつけた。