LIFE
第17章 見つめていたい〜新しいキャンパス〜
ドン
後ろに手をついて尻もちをついた格好になった相葉さん。
「ごっ、ごめんなさい!」
慌てて手を引っ張って引き寄せたら相葉さんはすぐに苦笑いをしたけど…
見逃さなかった。
すごく傷ついた顔をしたの。
悲しみを湛えた目も。
どうしよ
「ごめんね?
びっくりしたんだよね?
俺が悪い、」
「ちがっ…」
優しい声をかけてくれる相葉さんに胸が痛くなった。
「僕…
ごめんなさい!」
鞄をひっ掴み飛び出した。
「二宮くん?」
すぐに追いかけて来た相葉さんに腕を掴まれたけど、
「ごめんなさい。
相葉さん、今日は…
…帰る。」
そう言うと掴んでた手のひらは緩み僕の体は自由になった。