
LIFE
第18章 つかまえたい!
リビングのソファに二宮さんを座らせて、
「冷蔵庫開けますよ?」
「はーい。」
ちゃんと返事をしてくれた二宮さんから離れて冷蔵庫から水を取り出して渡すとゴクゴクと飲んだ。
自分ちに帰り安心したのか明らかに気を許してる姿に俺もホッとして。
「大丈夫ですか?」
「うん。へーき。」
随分と砕けた言葉に驚きと嬉しさが入り混じる。
「結構飲んだんですか?」
「うーん、そうでもないけど。」
「気をつけてくださいよ。」
「……」
二宮さんは何故か俯いてしまったけど。
もう大丈夫だな。
帰りたくない気もするけど帰ろう。
二宮さんの足元に膝まづいていた俺が立ち上がろうとした時。
ぐいんと引っかかる感じで動きがままならない。
その原因は俺のシャツを握りしめる二宮さんの手だと気づいて胸や顔が熱くなった。
うわ。
可愛い過ぎる。
そう思ったのとグイッと引き寄せられたのと、どっちが先だったんだろう。
俺は二宮さんに唇を塞がれていた。
ちゅぅ
あ。
可愛らしいキスにボーッとする頭で二宮さんの顔を見た。
「なに?」
え?
なにって?なに?
「逃げないの?」
へ?
どうしよう…
頭が…思考が…
なんにも答えずにいる俺にうるうるの瞳を揺らせてまたキスしてきた。
