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LIFE

第18章 つかまえたい!



俺の中の天使の声。



…だめ。酔ってるし、先輩、上司、それに男の人…



その正しい助言やもっともな答えにブレーキをかけなきゃと思う一方で、



…いいんだよ。あちらが望んでること、もう突き進め、好きなんだし…



と悪魔がささやく。


自分の中で葛藤していてもぐるぐる無限のループな気もしていて目を開けると可愛い二宮さんの唇がそこにあって。


え…


もう…いいや…


されるがままだった俺はスイッチが入ったみたいに二宮さんの後頭部を押さえる。

二宮さんがしたのと同じキスをする。



ちゅぅ



長めの唇を押しつけるキス。

ただそれだけなのに、どうしてこんな気持ちになるんだ?

なんだかキリキリ胸が痛い。

だけどキリキリするのと別なじんわりあたたかい気持ちもあって。

入り乱れる感情に心が追いつかない。

頭はもっと追いつかない。

二宮さんが一度軽く唇を離して角度を変えてキスをする。

手は俺の肩を掴んでる。

重ねた唇を食んで舐めるように開けてと舌を当てたらすぐに迎え入れて。

絡ませるとなんともいえない気持ちよさに、うっとりしてしまって、もっともっとと舌を追いかけた。

気持ちが昂ぶって二宮さんをソファに押し倒してその体に馬乗りになった時に我に帰った。


やば。


なにしちゃってんの、俺。

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