LIFE
第21章 つかまえたい!〜scene4〜
なんでこんなことになったんだ?
ひとり残された部屋でぼんやりと天井を見つめて。
すげぇ寂しくて泣きたくなってきた。
平日に会ったからいけなかったのかな。
欲張ってしまったから?
暗黙の了解での週末の逢瀬。
なんとなく始まったことだけどそれなりに満足していた。
満足というか“満たされていた”っていう方が合ってる。
求められること、そばに誰かがいること。
いつもと違うことをした挙句、怒らせて悲しませてしまった。
あ、そっか。
なんだ、そうだよ。
いつもと違うことをしてまで会いたかった。
平日にまで会いたかったっていうね。
好きなんだ。
相葉くんが。
シンプルな答えに笑えて泣けて。
恋しいと思った。
さっきまでここにいたんだよなぁ。
相葉くんがいたベッドにうずくまる。
このまま終わるとかあるのか?
恐ろしいことまで考えて思わず、ブルンと頭を振った。
携帯が鳴って手にすると相葉くんからで。
喧嘩した訳じゃないけど、こんな時まで気を遣うんだね。
『ごめんね。』
『なにが?』
『帰って。ひとりにして。』
『サイテー。』
わざと明るく。
『ウソ!相葉くん疲れてるんだから、ちゃんと眠って。
こっちこそ、ごめん。』
『ごめんね。』