LIFE
第22章 つかまえたい!〜scene5〜
ひとつひとつ堪えて苦しそうな二宮さんに声をかける。
髪の毛を撫でて、
「二宮さん、声、我慢しないで。
声出してみてください。」
優しく目を見つめてると俺の目を見つめ返してくれる。
可愛くて可愛くて。
あ。
突然、思い立って二宮さんをぎゅうって抱きしめて伝える。
「ちょっと待っててくださいね。」
「どこ行くの?」
「お風呂!」
グッドアイデア!
と、軽い足取りでお風呂場へと向かう。
お風呂溜めて一緒に入ろう。
きっとリラックスするはずだ。
セットして冷蔵庫からペットボトルを取り出して二宮さんの元へと急ぐ。
ベッドの上で、だらんと仰向けのままだった二宮さんが身体を隠すように横向きになって俺の方を見た。
「はい、お水。」
「ありがとう。」
二宮さんの髪の毛を撫でて目元にキスを落とす。
「あのさ。」
「なんですか?」
「お前は、その…
キツくないの?」
チラッと目線を送った先は俺の股間。
まあ、ね。
それなりに。
「早くシたいですよ。
でも、なんか…
へへ、がんばれるものですね。
がんばってるんですよ?俺。
二宮さんのためにできることしたいから。」
起き上がった二宮さんが俺に寄り添うようにもたれてきて嬉しくてまた俺のが元気になった。