LIFE
第23章 つかまえたい!〜scene6〜
うそだ。
信じられない。
すきって言ったって?
しかも何回もだと?
「うそ…」
つい声に出した俺のことはさほど気にしてないみたいに隣りで寝転がってる。
ふぅ、と息をついた相葉くんをじとっと見てると、なにがそんなに嬉しいのか。
にまにま。
そんな嬉しんだったら、よかった。
抗議する気も失せたし、なんなら逆にもっと喜ばせたいくらい。
「ね、二宮さん?」
「なに?」
「やっと…」
「やっと?」
続きを促すように同じように繰り返す。
「つかまえた!」
ぎゅうぎゅうに抱きしめられて、キスが顔中に降ってきた。
俺だって…
俺だって!
負けてたまるか。
相葉くんがそうくるなら俺は一点集中と決めこもう。
相葉くんのキス攻撃がひと段落ついたのを見計らって。
可愛い可愛いその唇めがけて熱烈なのをイッパツをかました。
顔を離したら、瞳に涙を溜めてるから、胸がきゅっと痛む。
そのまま胸に受け止め呼吸が整い始めたのを確認して話をはじめた。