LIFE
第23章 つかまえたい!〜scene6〜
店のドアが開いて客が数人出てきた。
話しながらママも出てきて俺たちに声をかける。
「あら、潤。いらっしゃい。
あんたたち知り合いだった?」
「まあ、ね。」
店の中に入るのを見送ると、彼が俺たちに、じゃあね、と手を振ってくれた。
「ホントにありがとう。」
俺もちゃんとお礼を言って手を振り返す。
「うん!またな!
ここにはよく来るから…また会おう。
また…ふたりで来なよ?」
「「うん。」」
俺たちは優しい彼に、そう返事して別れた。
俺の部屋に帰り着くと玄関で靴を脱ぐのも待てないと、相葉くんに抱きすくめられて唇を奪われた。
もつれるようにベッドへなだれ込んで貪るキスを繰り返して。
キスの合間に相葉くんの着てる服を捲ると、相葉くんが勢いよく上も下も脱ぎ捨てて、俺の服も、えいえい!とベッドの下へ放り投げた。
「ふはっ!」
おかしくて吹き出すと、相葉くんも、あはっ!ってクシャっと笑った。
「二宮さん…」
「なに?」
「大好き。」
「俺だって…」
俺のおでこにおでこをくっつけた相葉くん。
両頬を掴んだ途端、舌をグイグイ突っ込んできて、口の中を全部なぞられる。
ぞわりぞわり
全身が敏感になって身震いすると優しい腕の中に包まれた。