LIFE
第24章 make a mistake
ビックリしたけど、寒いし立ち話もなんだしと俺の部屋へと連れて行く。
歩きながら聞いた話。
ルームシェアしてる友達と喧嘩したとか。
ムカついて出てきたはいいけど大したお金も持ってなかったらしい。
「ネカフェに行けるくらいは持ってんの。」
つらつらと述べるのを黙って聞いた。
でも二宮くん見つけちゃったから。
ずうずうしいとは思ったんだけど。
なんて言われて部屋に入る頃には泊めてやる気になってた。
部屋の中へと招き入れて電気を付けてヤカンに火をかける。
お茶でも淹れるか。
コートを掛けながら、
「いいよ。泊まって。」
ぶっきらぼうにつぶやいた。
「マジ?サンキュー!」
後ろからガバッと抱きつく彼。
「ごめんごめん。」
よろけた俺の体勢を整えるように支えてくれて、「ありがと」ってちゃんと頭を下げるのを見て少しだけ笑いそうになった。