LIFE
第24章 make a mistake
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「寒いしお風呂溜める。
入るでしょ?」
そう言って風呂場へと消えた二宮くん。
無表情なのはいつものことだけど思いのほか優しいから戸惑う。
俺とそこまで親しくない間柄。
大学でも挨拶する程度。
なのに、こんな簡単に泊めてくれるなんて。
有り難いと思う反面、気をつけてよ?と心配になった。
俺が言うなって話だけど。
「なんか落ち着く。」
すっかりくつろいでる俺はお風呂を除いては、こたつに入り浸り。
部屋に入って、真っ先にこたつに目がいって、いい?と言うと返事を待たずに足を突っ込んだ。
今は風呂上がりのビールまでごちそうになっていい感じこの上ない。
「もう一本飲む?」
「んー、もういいや。ありがとう。」
じゃあそろそろ寝ますか。
缶のまま飲んでたビールをシンクに片付けた二宮くんはクッションを俺に渡した。