LIFE
第24章 make a mistake
「ごめんね。
相葉くんは、こたつかソファね。」
毛布をひとつ、ふわと置いて、そそくさと間仕切りは開けたままのすぐ隣の部屋にあるベッドに潜り込む。
「おやすみ。」
「あ、おやすみ。」
…
そこまで優しくないか。
ベッドにどうぞとは言われず、確かにそこまでお客さん扱いされる訳ない、と大人しくこたつに体を詰め込んだ。
「ねー、こたつに寝ると怒られたよね、子供の頃。」
部屋の電気はさっき消された常夜灯の小さな灯りの中。
その先の塊に向かって話しかける。
「あいつ、部屋に女連れ込んではさー、エッチしてー、」
「…それは災難だね。」
俺は同居人の愚痴を口にする。
眠いかもしれない。
一方通行でもいいや、って思ってるのに律儀に返事が返ってくる。