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LIFE

第25章 make a mistake〜リベンジ〜




二宮くんは挨拶するくらいの仲だけど嫌いじゃない。

むしろ好きだった。

物腰が柔らかいし、雰囲気が可愛らしくて清潔感がある。

みんなは無表情で何考えてるかわからない、と敬遠してたみたいだけど。



前に俺が鞄の中身をばら撒いて手にしてたペットボトルのフタが甘かったらしく本やノートを濡らしてしまった時。

拾い集めてくれただけでも有り難かったのに、ハンカチで本やノートを拭いてくれたんだ。

近くの女の子も拾ってくれて「大丈夫?」「ありがとう」とやり取りしたら近くに置いて立ち去ったから。

その女の子が急いでて、二宮くんが時間に余裕があったからかなって思いつつ。

「ありがとね。」

「ううん。乾かせば大丈夫?」

すると大きな声で友達に呼ばれた二宮くん。


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