LIFE
第26章 make a mistake〜誤算〜
…
あれから。
どのくらい経ったんだろう。
随分長い時間が流れたように思ったり、つい昨日のことだったと感じたり。
二宮くんの家に行くことはなくなった。
正しくは行けない、か。
何度か家の近くまで行った。
会ってどうすんの。
自分のしたことを考えて引き返した。
合わす顔なんかないんだから。
*****
汗で張りついたTシャツの背中。
「あっちー。」
思わず言ったひとりごと。
早くクーラーの部屋でゆっくりしたい…とバイト帰りの道を急いだ。
シャワーのあと、テレビをつけてソファに座ってぼんやりしてたら眠ってしまってて。
疲れてたのか。
目を擦りながらベッドに移らなきゃと立ち上がると、雨とゴロゴロという雷の音。