LIFE
第26章 make a mistake〜誤算〜
間隔をあけてひっきりなしに鳴る雷。
夜に一人でいたら俺だって多少はビクッとなる。
さっきから心配になってハラハラ。
意味もなく立ったり座ったり。
ドキドキするのが苦しくていたたまれない。
もういいや。
後のことは後で考えれば。
今はほかのことは考えられない。
すぐに着替えて家を出た。
こんな雨の夜にタクシーは捕まるのか心配だったけど思ったより早くに捕まった。
タイミングがよかったのかも。
「すごい雨ですねー。」
「ほんと。運転手さんも大変ですね。」
簡単なやり取りをしてても頭の中は別なことを考えてて。
大丈夫かな。
俺が行ったところでどうなんだ。
家にいるとは限らないのに。
色々と浮かぶけど。
いいんだ、とにかく行ってみよう。