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LIFE

第2章 サヨナラのあとで 〜瞳〜

ベッドの上。

相葉くんの身体に両腕を巻きつけて、
両脚を絡ませて、
腕の中に閉じ込めた。

「にの…苦しい…。」

「あ。ごめんごめん。」

「ごめんごめんって…
ちょっと力緩めただけじゃん。」

ぶーたれた顔で文句言ってるけどお前だって離れないで逆にすり寄ってきてるでしょ。

ちゅっ、ちゅっ、って何度も唇を啄ばんでたらケラケラ笑い出したから、
ムードねぇなぁ、って言ってその愛おしい顔を撫でまわして胸にくっつけた。

「ね、にの?」

「んー?」

「俺ねー。

もうこんな風になれないって思ってたからさ。」

「…うん。」

「うれしい。」

「うん。」

「でさー。

10年後くらいに、にのがひとりだったら、もう一度アタックしようとか思ってた。

漠然と。」

……

なに言ってんだ?

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