LIFE
第1章 サヨナラのあとで
「にの。」
声がした方へ顔を向けると翔ちゃんが
“怒ってます”、って表情で俺に次の言葉を投げつけた。
「俺、言ったよな。
雅紀を泣かすな、って。」
「…ごめん。」
「何度も言ったよな。
付き合う時にも言ったよな。」
どんどん荒くなる声。
そう。
そうだったよ。
怒るよね。
翔ちゃんは相葉くんを可愛がってるから。
弟みたいに。
相葉くんも兄のように懐いてた。
「…ごめんなさい。もう絶対に、」
「何言ってんだ。もうないよ。」
!
遮られて放たれた言葉に混乱して翔ちゃんを見つめる。
それまでは張り上げたいのを我慢してたんだろう声を強めて続ける。
「お前には雅紀は渡せない。渡さない!」
翔ちゃんは泣きそうな目で俺を責めた。
その肩を掴んで潤くんが俺の前に立った。
声がした方へ顔を向けると翔ちゃんが
“怒ってます”、って表情で俺に次の言葉を投げつけた。
「俺、言ったよな。
雅紀を泣かすな、って。」
「…ごめん。」
「何度も言ったよな。
付き合う時にも言ったよな。」
どんどん荒くなる声。
そう。
そうだったよ。
怒るよね。
翔ちゃんは相葉くんを可愛がってるから。
弟みたいに。
相葉くんも兄のように懐いてた。
「…ごめんなさい。もう絶対に、」
「何言ってんだ。もうないよ。」
!
遮られて放たれた言葉に混乱して翔ちゃんを見つめる。
それまでは張り上げたいのを我慢してたんだろう声を強めて続ける。
「お前には雅紀は渡せない。渡さない!」
翔ちゃんは泣きそうな目で俺を責めた。
その肩を掴んで潤くんが俺の前に立った。