とかして。
第2章 有料なら、受け取るってことだよね?
あたしはさやかに横暴を働きかけた同胞を捕らえ、やむなく彼女に逃げる隙を与えた。
代わりにあたしが爆弾の餌食になった。
「あんた、助けるんじゃなかったのかよ」
不得手の治癒魔法を施して、あたしは辛うじて歩けるようになった身体を引きずり、ほむらの魔力の気配を辿った。
「思ったよりも元気そうね。貴女にはワルプルギスの夜が来るまで怪我をさせるわけにはいかないの。もとより手加減したのだけれど、その程度で済んで幸いだわ」
「ふざけるな。まどかって何だ?……あんた、さやかの破滅してく姿をまどかに見せたくないって言ってたっけな。どいうことか説明しろ。まどかはあんたに、あんたが言うほどの親しみは持っていなかった。ソウルジェムが濁っただけで破滅?キュゥべえもあんたも、回りくどいよ」
「貴女には関係のないこと」
「…………」
これが他の魔法少女であれば、絞めていた。
だが、あたしもグリーフシードの蓄えが十分というわけではない。
「また妙な技を使われたら厄介だ」
ほむらの回答も、力もいらない。
さやかは、力づくにでも助ける。
それからあたしはまる一日、彼女を探した。
あいつが自分を粗末にするなら、あたしがあいつを大事にする。