とかして。
第2章 有料なら、受け取るってことだよね?
あたしはさっき駅でさやかを捕まえたのと同じように、萎びた制服の袖を引く。
「っっ……ん!」
おとがいを捕らえて唇を塞ぎ、とろけるような肉厚の花を吸いながら、喉を撫でる。
煩わしいリボンをほどいて、シャツを通して鎖骨を探って、ここいらでは頻りと見かける制服をひときわ盛り上げる丘陵を掴む。
「んん!ふっ……んっ、……」
毅然とした綺麗なメゾが、あの日のように乱れ出す。
あの日より不規則に、淫らに。
あたしは人形の検品を終え、ぞんざいにさやかを寝台に倒す。
ふっくらとした太ももにまとうスカートが舞い、しどけなく肌を暴いた。
あたしは、二人分のソウルジェムをキャビネットに置いた。グリーフシードの予備の一つを、深海の色のソウルジェムに当てる。
「…………」
晦冥に食まれた青色は、目に見えて明るんだ。朝ぼらけの海。否、海淵か。
「ちょっとは楽になった?」
「──……。はぁっ、……」
「悪いけど、シャワーは浴びせないよ。あたしは済ませてきてるし。さやかってイイ匂いするよね。ちゃんと嗅がせて」
「……っ、……変態」
「顔色ましになったね。あんまりしけた身体だと、楽しくないし。けど、……」
あたしはさやかに乗り出して、ももとももとに脚を挟む。
僅かに生気の戻った身体は、今で不足ないくらいに感覚が冴え、力はぎりぎりといったところか。
あたしは、さやかを組み敷くようにして姿勢を低めた。
さらさらとシーツを染める空の色の髪をよけて、耳朶を唇と唇に挟む。