とかして。
第2章 有料なら、受け取るってことだよね?
「いつぞやの威勢はどうした?」
「っ、……」
「さんざん生意気な口利いてくれちゃってさ……。跪いて謝罪くらいはしてもらわないと」
優れた美術品をばらすように、パステルブルーの下着を外して、煽情的な果実を暴く。蜂蜜色の光を吸った白い丘陵。ぷっくりと熟れた先端は、あたしが見下ろしているだけで、みるみる先走ってゆく。
「綺麗な身体」
「……思っても、ないくせに」
「思ってるよ。朝まで使い込んでやろうってね」
「良いよ」
「…………」
「あたしなんかに触れるもの好き、あんただけだし。──……。ぁうっ」
指の腹にコットンパールを押さえ込み、上下左右に乳房を揺らす。
「ぁっ、あっぁぁ……」
「ここ、尖ってるよ。分かる?勝手に脹れるようなとこだっけ。ほら、しわしわになって、意思でも持ってるみたい」
「ぅ……く……。んん、はぁっ、……ああっ」
「おかしいなぁ、今、結構キツめにつねったよ。あんた、本当に痛いの好きなわけ?」
「はは、どうだろ。……」
さやかの力ない笑みは、駅でのそれと変わらなかった。
鼠蹊部以外の全てを晒して、あたしになされるがままの彼女。
まだ、果てなく、彼女は気高い。
「杏子」
「…………」
「酷くして」
あたしを見上げる海の色は、少女の無垢を湛えながら、見えない媚態を含んでいた。
「どこかへ迷ってしまいそう……。あたしが、ここにいるって、あんたが証明してみせて」
「──……」