とかして。
第2章 有料なら、受け取るってことだよね?
「咥えな」
「何……?」
「見て分かんない?あんたの好きな坊やだって、こういうのぶら下げてるんだよ。挿れられない、とか言わないよねぇ?」
あたしがさやかの口許に運んだのはディルド。
鮮やかな赤のシリコンのそれは猥褻なカーブを描き、禍々しい突起が無数にある。
隣室から持ち出してきたものだ。二日前、女の悲鳴であたしはなかなか寝つけなかった。
「…………」
「どうしたの?濡らしとかないと相当痛いよ」
ああ、悪魔だ。
こんなにも綺麗な目が潤うのを見て、あたしはこよなく欲情している。
さやかの強気な唇が、あたしの握ったものに触れた。
ちゅ…………ちゅぱ……
「もっと奥まで舐めよっか」
「んんっ」
「あんた、ツイてるよ。新品の身体にぶちこまれるもの、好きなだけ濡らしておけるんだしさ。ほら、こっちはあたしがしてやるよ」
「むぐっ、ん!っっ、んん……」
淫靡な水音が、あたしの指と、さやかの脚と脚の間を遊ぶ。
あたしは、ディルドの先端を無垢な喉の奥にまで突いた。
苦しげに喘ぐ呼吸器官は、ソウルジェムを生かしている以上、ただ苦艱を覚えるだけだ。
さやかの舌は、突起を丹念に濡らしていった。
あたしは指先で割れ目をなぞり、薄毛をくすぐり、クリトリスに爪を立てる。
両腕を羈束された人魚姫は、自由な脚を打ち上げられた魚のようにぴくぴく顫わす。