秘密の先生tion!
第2章 先生を食べちゃいます。
自惚れていた3分前のあたしが恥ずかしくなる…
先生にとって、さしずめあたしはモルモットって事か…。トホホ。
そうこう歩いてる間に図書室が近くなっていた。
あたしはここに荷物を置いてるし、鍵係りだからしめなくちゃならない。
「ではあたしはここで」
いつもの調子で頭を下げると、先生の上から柔らかな声が降ってきた。
「雛見さんはこのあとお帰りですか?」
「?はい」
「では、方面も同じですし、僕と一緒に帰りましょう」
分かってる。
先生が人を実験台扱いするひどい人じゃない事。
この人はちょっと実験ばかで、鈍いだけ。
本当はとても優しくて、気遣いができて、
紳士的な人…。
「はいっ」
あたしは頷き、
先生と楽しく家路を辿った。