秘密の先生tion!
第1章 体の異変
「いってきまーす!」
喜一と一緒に玄関を出る。
さて…もう少しかな…?
腕時計を見ると、7時20分。
私は通学路途中の公園をゆっくりと歩く。
「おはようございます」
ドキン………
甘くて寝起きなのかちょっと掠れている。
それでいて、軽やかで、心深く染み渡るような声…。
ああっ!!
あたしの胸の琴線が乱れてしまいますっ…
「紫吹へんへ…おはようございまひゅ……」
しまった!
先生の朝露に輝く声(モーニングデューティンクルボイス)で呂律がおかしくなってしまった!!
は、恥ずかしい!!
「まじきもい」
喜一が冷ややかな目で私を見る。