瞳の中の恋人 ~もう一つのプラチナデータ~
第1章 1 リュウとの出逢い
リュウは自分のことを語りたがらない。
汗ばんでしっとりした身体を浅間に預け、
浅間の愛撫に啜り泣く。
妖しく乱れた表情に翻弄され、
浅間はいつも夢中になってリュウを愛した。
最後はお互いに相手の口の中で果てるのが
いつしか習慣になっていった。
「レイジ・・・あぁっ・・・イイ・・・」
時には大胆に時には恥ずかしそうに
リュウは浅間を魅了した。
どんどんリュウに溺れていく浅間。
「なぁ・・・そろそろもう少し詳しい事情を 教えてくれないか・・・」
「・・・・・・」
「どこに住んでいて何をしてるのか・・・どうしてこっちからは連絡を取っちゃいけないのか・・・電話だっていつも非通知だし・・・」
「ごめんね・・・」
「ホントは お前を抱きたくて仕方ないのに・・・」
「ごめんね・・・俺もホントはレイジに抱かれたいよ・・・だけどそんなことしたら・・・」
「“アイツにバレる”って・・・?そいつ、何者なんだ?恋人じゃないって言ったけど・・・それならどうしてバレるんだ?黙ってればわからないだろう・・・」
「だめだよ、絶対にバレる・・・だからほんとに・・・細心の注意を払わないと・・・
今でも少し怪しんでるかもしれないから・・・」