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瞳の中の恋人 ~もう一つのプラチナデータ~

第2章 2 神楽とリュウ


そこまで考えて、思い当たることがあった。

いつからか、ぐっすり眠れたはずの朝に やけに身体が疲れている、と感じることがある。

もしかして、なんらかのきっかけで リュウは自分が眠っている時にも現れるようになり、深夜に外へ出ていたのでは・・・?
そしてよりにもよって浅間刑事と・・・・・・?


「やっぱり・・・神楽、いや、リュウ。どうして知らん顔をするんだ。初めて捜査会議で会った時からお前には俺がわかっていたんだろう?」
「・・・待ってくれ・・・私はリュウじゃない・・・」

「嘘をつくな。この襟足の跡は昨夜俺が付けたものだ。わざとお前には見えないところに。
今日会って確かめれば全てがわかると思ってな・・・」
「それじゃ、今日の訪問は・・・」

「そうだ。最初は気づかなかったが 数回会ううちにお前はリュウじゃないかと思うようになった。印象は全然違うけど、そう思って見てみれば 二人はそっくりだからな。
それに最近だんだん元気がなくなってきたのも 心配だった・・・
リュウ・・・今日こそすべてを打ち明けて欲しい。俺のことを好きだと言ったのは・・・嘘なのか・・・?俺をからかっただけなのか・・・?リュウと神楽、どっちが本当のお前なんだ?」
「・・・・・・」


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