別れ道 ~同窓会の夜~ SA
第2章 2 翔
その後はなるべく高校時代の友人とは連絡を取らないようにして、雅紀の噂も耳に入ってこないようにした。
「仲良く幸せそうに暮らしてる」なんてこと聞かされて笑って祝福できるほど俺は人間が出来ちゃいない。
チクショー、やっぱり俺じゃなくちゃダメだと気付いて別れてしまえばいいんだ!
なんて酷いこと、俺は何度も考えた。
何度も何度も考えて、雅紀が戻ってきたらもう絶対に離さない、離れていた間の空白を埋めるようにあんなことやこんなことをたくさんして、雅紀を甘く啼かせてやるのに…、
俺は1人ベッドの中でイケナイ妄想をして…自分で自分を慰め、その回数と同じ分だけ、虚しいため息をついた。
そして卒業から10年ぶりの同窓会。雅紀は来るだろうか。遠くからでもいい、雅紀がいやがるなら声をかけなくてもいい、やっぱり顔が見たい。そう思ったら自分の気持ちを抑えられなくなり…俺は雅紀の今の暮らしぶりを興信所に調べてもらうことにしてしまった。
バカだな、俺。こんなことしたって…余計辛くなるだけなのに。
「仲良く幸せそうに暮らしてる」なんてこと聞かされて笑って祝福できるほど俺は人間が出来ちゃいない。
チクショー、やっぱり俺じゃなくちゃダメだと気付いて別れてしまえばいいんだ!
なんて酷いこと、俺は何度も考えた。
何度も何度も考えて、雅紀が戻ってきたらもう絶対に離さない、離れていた間の空白を埋めるようにあんなことやこんなことをたくさんして、雅紀を甘く啼かせてやるのに…、
俺は1人ベッドの中でイケナイ妄想をして…自分で自分を慰め、その回数と同じ分だけ、虚しいため息をついた。
そして卒業から10年ぶりの同窓会。雅紀は来るだろうか。遠くからでもいい、雅紀がいやがるなら声をかけなくてもいい、やっぱり顔が見たい。そう思ったら自分の気持ちを抑えられなくなり…俺は雅紀の今の暮らしぶりを興信所に調べてもらうことにしてしまった。
バカだな、俺。こんなことしたって…余計辛くなるだけなのに。