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別れ道 ~同窓会の夜~ SA

第2章 2 翔

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だけど、わずか3日間で届いた報告書には驚くべき事実が書かれていた。

雅紀は結婚なんかしてなかったんだ。

3年前、確かにあの子と付き合い始めたが、両家の間で結婚を前提とした交際の挨拶も済ませてしばらくした頃、彼女は突然北海道へ行ってしまった。
やっぱり元カレが忘れられなかった、ということらしい。

当然2人の結婚は破談、しかし相葉家側は特にコトを荒立てもせず、向こうの親の平身低頭の謝罪を受け入れて、雅紀はその後誰かと付き合う様子も無く独身のまま、現在は実家を出て1人暮らしをしているということだ。


報告書を読んで俺は呆然としてしまった。
なんで?だったらすぐに俺に連絡してくればいいのに…。
もしかして、俺のことなんかもうどうでもいいんだろうか?
やっぱり女の方がいいと思い直したんだろうか?
いくら晩生の雅紀でも婚約中に彼女と何もなかったわけがないもんな。
いや、もしかしたら今更俺のとこに戻れないとか悩んでるのかもしれない…、だったら俺から声を掛けてやらないと…!

ああでもないこうでもない、いや、もしかして…と考えあぐねた結果、要するに雅紀と逢って話をしなければ、と 俺は同窓会を待つことにした。





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