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別れ道 ~同窓会の夜~ SA

第1章 1 雅紀

「はァァっ…!あ、ァあっ、翔ちゃ…、ああ…!」

舌を絡ませ、大きく上下させる動きに…俺はいとも簡単に、あっけなく果ててしまった。

うう。早すぎる。男として恥ずかしい。
いや、問題はそこじゃない!こ、こんなこと…こんなこと…!


「雅紀…怒ってる?」
「……」
「ごめん、強引過ぎたね」
「だって、俺、いいなんて言ってないのに…」
「うん、ごめん。たださ、選んで欲しいんだけど…。これから…こういう関係コミで、俺と付き合ってくれるか、…それとももう2度と逢わないか…」
「え?なんで、その二つしかないの?俺はいままで通りに翔ちゃんと友達でいたいのに…」

「ごめん、雅紀。それは出来ない。俺は本気でお前を好きで…本気でお前のこと抱きたいと思ってるから…。逢えば必ずヤリたくなっちゃうんだよ。
だからお前がこういうこと絶対にイヤだって言うんなら、もう逢わないほうがいい。」

「そんな…、俺 翔ちゃんに逢えなくなるのはやだよ。絶対にやだ。…だけど…、こういうこと…してもいいのかよくわからない…。男同士のカップルって、最近では結構いるんだろし…そういう人たちを変な目で見るつもりも無いんだけど…。やっぱり、自分のこととなると…」

「…それが普通だよな。わかった、もう連絡しない。俺はホントにお前のこと欲しいけど、無理強いしたくないからな。」
「翔ちゃん…で、でも、ホントにもう逢えないの?俺、外でご飯食べたり、ならいいよ?」
「雅紀、俺、未練がましい男になりたくないよ。もう、逢わないほうがいい。」




俺は何も答えられなかった。翔ちゃんとの肉体カンケイ…翔ちゃんとの永遠の別れ…どっちも選べるはず無いじゃん…


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