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第12章 悪い子の勧め

―――数日後。

アイツが病院から帰って来た。“ママ”と些細なことで言い合いになり、華は自分の部屋で泣いていた。

―――にゃぁー。

俺が啼くとアイツは布団を捲って俺を入れてくれた。

「何でもかんでも駄目ですって、今日だってホントはリツがみんなでお祝いしようって学校の帰りにファミレスへ行く予定だったのに。それにパパはあたしもいけないって言うの。あたしの唯一の楽しみが、ライブだったのにそれも駄目だなんて。何も無かったんだから…良かったじゃない。」

俺はアイツの涙を舐めた。

…もう泣くな。

別にそうしなくても良かったんだろうが、何故かそうしてしまった。

「トーフの舌…ザラザラして痛い。」

アイツは俺をきつく抱きしめて眠った。

…華ったれ…苦しいし…胸…ないし…兎に角…親に謝れ。

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