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第2章 転校生

「あれ?そういえばトーフが居ない。」

夕食後、いつもあたしの部屋で寝ている筈のトーフがいない。

「きっと誰かの部屋で寝てるんじゃない?そのうちひょこり顔を出すわよ。先に宿題しちゃいなさい。」

ママは医学書を読むパパの隣に座っていちゃいちゃしながら、あたしに言った。いつもの風景。

あたしは宿題を片付けてお風呂に入った。

―――― にゃぁ。にゃぁ。

トーフがお風呂の戸をカリカリとひっかく音が聞こえた。あらあらさっきまで華ちゃんがあなたのこと探していたのに…どこに隠れてたのかしらとママが話しているのが聞こえた。

ふたりのパパとママにキスをして寝室へ行くと、トーフがベッドの上で待っていた。

「トーフ。聞いてよ。今日嫌なヤツが転校してきたの。ちょっとカッコいいけど、性格が最悪なの。」

これもいつものあたしの独り言。トーフが来てからというもの、今日あったことをトーフにお話するのが日課だ。

――― にゃん。

お話が終わると、布団にいれてと催促してくるので、あたしは寄り添って一緒に寝た。

――― チーン。
カズさんからメールが入った。カズさんはあたしのおばあちゃん。おばあちゃんと呼ぶと怒られる。ハイカラなおばあちゃんだ。

(華ちゃんPrtotypeのチケット2枚手に入ったわよ♪)

あたしは思わず飛び上がって喜んで、慌ててリツにメッセを送った。

(リツ:まーじーでー?)

その後ハート・マークが20個ぐらいついてた。


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