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第15章 夏休みとそれぞれの想い

「うん…うちの親より、そーゆーこと話し易そうな気がするなぁ。カッコ良いから若い頃もモテてそうだし、色んな経験ありそうだから。でもまぁ色んな経験だけを言えばうちの親も負けてないけどさ。」

夏は父親たちのことを鼻で笑っていた。特に本当の父親は、反面教師だと思っているような節があった。

「あの人は…何でもおおらか過ぎて困るんだ。」

夏休みの間、夏と僕の親が交代で来ることになっていたが、父が休みで来る時が一番心配だった。

「わははは…面白そうじゃん。」

「全く…夏くんはいつも他人事なんだから…。」

僕は夏が喜ぶ姿をみて、眉を顰めた。

…こんなことを話していること自体恥ずかしいのに。

「そもそも、僕に恋愛相談をすることが間違ってる。聞くならリツちゃんの方が良いんじゃないかな?」

夏は口いっぱいに放り込んだポップコーンをレモネードで流し込んだ。

…夏にも勇気を出して聞いてみたのに、リツにはそんなこと絶対に相談出来ないよ。

僕は楽天的な夏に少し腹が立った。

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