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第18章 花火大会

「二人っきりでキスぐらいしたのか?」

僕は父と一緒に温泉に入っていた。

「そ…そんなこと…できるわけ…無い。」

それでも、多分あのままだったら無理やりしていたかも知れない。

「俺なんて何回レナに振られた事か…それでも俺は諦めないで頑張ったんだぞ。」

父と母とは幼馴染だったと聞いた。父は母の事が好きだったけれど、虐めて泣かせてばかりだったと母がいつも話してくれた。僕の本当の父と母が結婚して、僕と双子の妹は生まれた。本当の父が亡くなって、母は、今の父と再婚した。

「僕は見ているだけで良いんだ。告白するのが…怖い。友達でいられなくなりそうで。」

「お前、ホントにそれで良いのか?ひとりで抜くのは寂しいだろう?」

「おっ…おとう…。」

僕は、自分の顔だけみるみる赤くなるのがわかった。

…相談した僕が悪かった。

「せっかく立派なものをもうひとりのお父さんから貰ったんだ。使わなきゃ損だろう?」

お湯の中で僕のそれに触れようとしたのを慌てて避けた。

「もう…良いです。」

父に相談すると毎回こんなことになるのが嫌だった。ふざけて言っているわけではなく、これで本気だから余計に困るんだ。

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