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第18章 花火大会

「そうね。」

炊飯器がご飯が炊けたことを知らせた。

「わたしは、謝りなさいとは言わないわ。でも子供扱いをして欲しく無ければ、それなりの責任をきちんと負わなくちゃいけないわ。」

「責任?」

「自分でしたことの責任を取る事。その責任が取れないのなら、華さんはまだ、そのことをするべきじゃ無いってことじゃないかしら?」

春さんが言っていることは大雑把過ぎて、分かり難かった。

「例えば、夜遊びをしても学校の成績が落ちることなくきちんと行くとか、恋愛を楽しむのは良いけれど、避妊をすること…とか。」

…流石は、春さん。はっきり言い過ぎ。

聞いて居るあたしが恥ずかしくなった。

「トーコは、好き勝手なことばっかりしてたけどね、自分でバイトをしながら生活費を稼いで、成績はいつもトップだったわよ。ガクさんだってそう…女性関係のこととか色々あったけれど、仕事にそれが原因で穴をあけたことなんて無かったわよ。ご両親が早くに亡くなられて、バイトや奨学金で苦労してお医者さんになったんだから。」

あたしは何も言えなかった。

「華さんが、子ども扱いして欲しく無いならわたしはもう子供扱いしないわ。」

あたしは、お盆に料理を乗せてダイニングへと運んだ。

「さっ。お小言はこれでおしまい。お昼ご飯が出来たから皆さんを呼んでいらっしゃい。」

春さんは、タオルで手を拭きながら笑った。

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