テキストサイズ

+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+

第20章 奪われたキス

華は驚きの表情を見せた後唐辛子の様に真っ赤な顔になった。

「俺で良ければ華の傍に…居るから。」

華の真っ赤な顔を見ていると、こっちまで恥ずかしくなってきた。

「ユウ…ヤ?」

ベンチから立ち上がると、華の手をしっかりと握った。

「さぁ…もう家に帰ろう。春さんが心配するよ。」

俺は繋いだ手をそのまま離さず屋敷までの道のりを歩いた。

「あの…溺れたこと…誰にも言わないで…下さい。」

ふたりで玄関前に立つと華が言った。そして、そっと手を離し、自分の部屋へと戻って行った。俺はその背中を静かに見送った。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

ストーリーメニュー

TOPTOPへ