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第21章 疎外感

あたしは、やっとパパとダディそしてママにあの時の事を謝った。

「真啓さんは、元気?コンクールへ行ってるんでしょう?」

ママがあたしに聞いた。

「うん…だから全然会えないの。」

あたしはリツとラインのやり取りをしながら言った。

「寂しいわね。」

夕食のカレーの香りが部屋いっぱいに漂っていた。

「うん。」

「あなたもそろそろ進路をきちんと決めないとね。」

「出来れば国立の医大へ行きたい。真啓と同じ所。」

ダディもパパも何か言いたげだった。

「以前も言った通り、誰かとお付き合いするなら、ちゃんとママ達に紹介するのよ?」

春さんから何か聞いて居るのかも知れない。だからしつこく聞いてくるんだ。

「別に結婚するわけでも無いんだから、わざわざ紹介なんてしなくても良いんじゃない?」

「華さんこういうことはきちんとしておいた方が良いんですよ?」

パパは、ビールを飲みながら言った。夏もやって来て皆で夕食を食べ始めた。

「パパが若い頃は、そうやってきちんと相手の両親にご挨拶に行った?僕達お付き合いしてますって報告したの?」

パパが黙っているのでダディが笑いながら言った。

「男の子と女の子では違うんだよ。僕らは心配だから言うんだよ。別にお付き合いしちゃいけないって言ってる訳じゃ無いんだ。」

…また始まった。いつもそうだ何でもかんでも干渉してくるんだから。

あたしはさっさとカレーを食べ始めた。

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