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第21章 疎外感

「またその話をしているの?わざわざ紹介しなくても良いんじゃない?華が付き合ってるのは真啓だし。知らない訳じゃないんだから。あいつ凄く真面目だから心配するようなことしないと思うし。」

――― カシャ-ン。

ダディとパパが、食べていたスプーンをお皿の上に落とした。ふたりとも大きく見開かれた眼であたしを見つめた。

「そうなの?」「そうなんですか?」

ママもキッチンからやって来てあたしの隣に座った。

「夏休みの時だろ?もう結構たつよな?」

…馬鹿夏っ!

「ならなんで早く言わないのっ。ほらガクさんも静さんもびっくりしてるじゃない。」

ふたりとも凍り付いていた。

「なんで夏がそんなこと知ってるのよ?」

「何となくだよ。真啓凄く毎日嬉しそうにしてたしさ、お前さぁ鈍感だから周りが一生懸命お膳立てしてやってるのも気が付いて無かったんだろ?」

「みんなが心配しなくても今度、真啓が休みの時に挨拶に来るって言ってたから良いじゃない。」

あたしはさっさとカレーを食べて自分の部屋へと戻った。もうすぐ中間テストだ。真啓と同じ大学へ行けるように頑張らないといけない。あたしは今自分がしなきゃいけないことをやろうと思っていた。



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