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―――　♪♪

ユウヤからメッセージが届いた。

（迷惑かけてごめんね。こちらは大丈夫だから心配しないで。それよりも華の方が心配。大丈夫？）

返事をすぐに送ると、疚しいことはしてないんだから、堂々としていれば良いよと返信が来た。
雑誌だけでなく、ワイドショーやネットでも取り上げられた。学校の帰りに、本屋へ寄った。大きく写真が掲載されている雑誌はひとつだけだった。ユウヤとの出会いだったあのファン・レイプ未遂事件などに関わったファンでは無いかとの憶測まで書かれていた。近くの公園でネットを確認すると気分が沈んだ。

…どうしよう。

あたしは家族にバレてしまうことが気がかりだった。いつもよりだいぶ遅い時間に家に帰ると、マンションの前に数人の記者のような人達がうろうろしていた。

…どうしよう。

あたしはマフラーを鼻の辺りまで巻いてマンションへと向かった。

「あっ…君！君ってユウヤの彼女だよね？」

記者があたしに掛け寄って来てカメラを向けた。

「ち…違います。やめて下さい。」

あたしは慌てて手で顔を隠しながら走り出した。

「今日発売の雑誌見た？」

他の記者もあたしを追いかけて来た。

「君にそっくりなんだけど。」

エントランスで何とか振り切ってエレベーターに乗った。

…どうしよう。あたしだって事がばれてる。


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