+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+
第25章 傷ついた心
「ねぇ…真啓が婚約したって噂本当?」
掃除当番で残っているあたしの所に、リツはわざわざやっていて聞いた。
「なんかさ、恩田さんが言いふらしてるって。」
…そうか。やっぱりそうだったんだ。
「華は、知ってたの?」
「う…ん。」
あたしは机と椅子をガタガタと運んでいた。
「なんで黙ってるのよっ!だから真啓と別れるとか言ってたのね?」
あたしはリツがなんてそんなに怒っているのか判らなかった。あたしの中でももう終わったことだ。
…ホントは未練たらたらだ。だけど、どうしようも無いじゃない。
「それだけじゃないけど…さ。婚約しちゃったんだからあたしの出る幕は無いよ。それに来年の夏にはふたりで短期留学するみたいだし。」
「ひっどーいっ!!あたし真啓くんのこと見損なったわっ!!あたしの可愛い華を悲しませるなんて。絶対許さないからっ。」
リツがムキになって怒っているのを見て思わず笑ってしまった。
「何笑ってるのよっ。華は悔しくないの?」
「悔しいとか悔しくないとかそんな問題じゃ無いんじゃない?だって真啓が決めたことでしょう?あたしは何もいう資格はないわ。もう友達に戻ったんだから。」
「うっせーなぁ。しゃべってないで、手を動かせよ。」
空が不機嫌にあたしに向かって言った。
「あっ邪魔してゴメンね。また明日ね。後でメッセ送るね。全く相手がなんであの恩田さんなのよっ。」
リツはぷんぷん怒りながら教室から出て行った。
「おい…今の本当なのか?」
…また人の話を盗み聞ぎして。
空が箒で床をはき乍ら聞いた。
「本当じゃない?だってアジア大会のコンクールで優勝した時に、そんなこと恩田さんが言ってて、内緒にしといてねって言われたの。」
あたしは諦める努力をしていた。辛いけど真啓の為なら仕方が無いと思った。
「…。」
空は珍しくあたしに言い返さなかったけれど険しい顔をして箒を壁に建てかけると、教室を出て行った。
「あーーっ!!ちょっと。人にサボるなって言っといて、自分はサボる気?」
あたしは廊下を走って行く空の背中に大きな声で言った。
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掃除当番で残っているあたしの所に、リツはわざわざやっていて聞いた。
「なんかさ、恩田さんが言いふらしてるって。」
…そうか。やっぱりそうだったんだ。
「華は、知ってたの?」
「う…ん。」
あたしは机と椅子をガタガタと運んでいた。
「なんで黙ってるのよっ!だから真啓と別れるとか言ってたのね?」
あたしはリツがなんてそんなに怒っているのか判らなかった。あたしの中でももう終わったことだ。
…ホントは未練たらたらだ。だけど、どうしようも無いじゃない。
「それだけじゃないけど…さ。婚約しちゃったんだからあたしの出る幕は無いよ。それに来年の夏にはふたりで短期留学するみたいだし。」
「ひっどーいっ!!あたし真啓くんのこと見損なったわっ!!あたしの可愛い華を悲しませるなんて。絶対許さないからっ。」
リツがムキになって怒っているのを見て思わず笑ってしまった。
「何笑ってるのよっ。華は悔しくないの?」
「悔しいとか悔しくないとかそんな問題じゃ無いんじゃない?だって真啓が決めたことでしょう?あたしは何もいう資格はないわ。もう友達に戻ったんだから。」
「うっせーなぁ。しゃべってないで、手を動かせよ。」
空が不機嫌にあたしに向かって言った。
「あっ邪魔してゴメンね。また明日ね。後でメッセ送るね。全く相手がなんであの恩田さんなのよっ。」
リツはぷんぷん怒りながら教室から出て行った。
「おい…今の本当なのか?」
…また人の話を盗み聞ぎして。
空が箒で床をはき乍ら聞いた。
「本当じゃない?だってアジア大会のコンクールで優勝した時に、そんなこと恩田さんが言ってて、内緒にしといてねって言われたの。」
あたしは諦める努力をしていた。辛いけど真啓の為なら仕方が無いと思った。
「…。」
空は珍しくあたしに言い返さなかったけれど険しい顔をして箒を壁に建てかけると、教室を出て行った。
「あーーっ!!ちょっと。人にサボるなって言っといて、自分はサボる気?」
あたしは廊下を走って行く空の背中に大きな声で言った。
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