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第26章 キスの続き

「皆さんにはホントにご迷惑をお掛けしました。」

あたしはみんなに頭を下げた。そしてマネージャーの黒田さんが入って来ると真っすぐあたしに向かってやって来た。

「わたしが付いていながら、あなたとあなたのご家族に大変なご迷惑を掛けてしまい。申し訳ありません。ユウヤはあなたに会いたがったけれど、わたしが止めていました。落ち着くまでは会わない方が良いと。」

黒田は、春さんにも挨拶に行った。

…そうだよね。

あたしはユウヤが会いたがっていたと聞くと少し嬉しい気がした。最後にユウヤがやってきた。

「この間は本当にごめん。あれから大丈夫だった?」

優しい笑顔を浮かべた。

「新曲は、胸が締め付けられるような切ない感じでとっても素敵だった。」

「ありがとう。気に入って貰えて嬉しいよ。さぁ♪春さんの料理とっても楽しみにしていたんだ。あっ。それから後でちょっと時間ある?」

「え…うん。」

「じゃぁ後でメールするよ。」

ユウヤはあたしにウィンクをして、ビュッフェスタイルで沢山並べられた大皿の元へと歩いて行った。

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