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「へぇ～家の近くに引っ越してきたんだぁ。なんか愛を感じるじゃない？」

リツがあたしをからかった。

「ううん…そんなことは無いと思うよ。以前からどこかに引っ越したかったんですって。」

「あっ。それネックレスにしてるの？」

あたしは以前にユウヤから貰った指輪をネックレスに通して身につけていた。

「うん。これなら付けててもばれないでしょ？」

あたしは首元からするりと取り出してそれを見せた。

「なぁ…お前…真啓のことは本当に良いのかよ？」

空が突然聞いて来た。

「うん…良いのかよって言われても、恩田さんと婚約してるんだから仕方が無いじゃない。」

「それってさ、真啓本人に聞いたのかよ。」

空は、レモンティーを飲みながらあたしに聞いた。

「聞けないよ…聞ける筈無いじゃない。それにもう良いよ。それにそんなこと空に関係無いでしょう？」

空はそれ以上は何も言ってこなかった。

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