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第27章 健全なお付き合い

「えっ…。」
あたしは躊躇した。あの夏のキス以外、ふたりっきりになったことは無かったし、だいたい合うのは外だったからだ。

…どうしよう。

「ほらっ早くしないと溶けちゃうよ。」

ユウヤはにっこりと微笑んだ。ユウヤの指に口を近づけてそっと半分程齧った。お酒の味が少しした。

「あ…これお酒入ってるかも。」

あたしが言うと残りの半分を食べた。

「あっ…本当だ。ブランデーの味が少しするね。」

少し溶けてしまい指についたチョコを音を立てて舐めた。その姿がとてもセクシーでどきどきした。

「今度は、華が選んで俺に食べさせて。」

優しい瞳でユウヤはあたしを見つめた。

「う…ん。」

自分の顔が真っ赤になるのが判った。心臓がドキドキして収まらなかった。四角い形のチョコレートを選んで摘まんでユウヤの口元へと持っていった。

――― プチュッ。

チョコレートを一口で食べると、あたしの指を音を立てて吸った。

「あっ…。」

あたしは思わず声をあげた。

「あ…ごめん。華も半分欲しかった?じゃぁ半分あげる。」

ユウヤはあたしの顔を手で挟んで引き寄せると、唇を重ねた。

トロリとしたユウヤの舌があたしの口の中に忍び込んできて柔らかなチョコをあたし舌の上に乗せた。

…恥ずかしい…けど。ずっとしていたいな。

甘くビターな味が口の中に広がり、ユウヤの舌はあたしの口の中に居続けた。

「あ…。」

そしてユウヤは、あたしをソファの上にゆっくり押し倒した。

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