+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+
第28章 ライバル宣言
「先ほど聞いたばかりで、すぐにお伝えしないとと思って…華ちゃんと学校で話せないんです。当然ですよね。僕が酷いことをしてしまったんだから…。」
僕はそれだけ伝えると、華の家を出た。
家に戻ると祖母と母が激しい喧嘩をしていた。父が居なくて良かった。きっとあの人ならおちゃらけて、ふたりももっと怒らせたに違いない。
「真啓さん…わたしはあなたの為を思って…。」
祖母は帰って来た僕の顔を見るなり話し出した。
「真啓さんには好きな人が居るのよ?どうして勝手に決めてしまうの?真啓さんは、あなたの子供ではないわ!私と啓介さんの子供です。啓介が生きて居たら、わたしと同じく反対すると思うわっ!」
母がこんなに怒っている姿を見た事が無かった。
「私と真啓さんで明日にでも恩田教授のところにお詫びに行くわ。良いわね?真啓さん。」
「はい。華は…婚約のことを教授の娘さんからアジア大会が決まったあの日に聞いたんだそうです。」
「だから…慌てて帰ってしまったのね…なんて酷いこと…。」
母は祖母を睨んだ。
「おばあさま。あなたがしたことを僕は当分許すことが出来ません。」
僕はきっぱりと祖母に言った。
「真啓さんまで…。」
祖母は悲しそうな顔をして荷物を纏め自分の家へと戻って行った。婚約は恩田教授からのオフレコの提案だったらしい。それを美咲が嬉しくて友人に話してしまったんだそうだ。正式では無いにしろ、婚約破棄をしたことで僕は強力な後ろ盾を失った。
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僕はそれだけ伝えると、華の家を出た。
家に戻ると祖母と母が激しい喧嘩をしていた。父が居なくて良かった。きっとあの人ならおちゃらけて、ふたりももっと怒らせたに違いない。
「真啓さん…わたしはあなたの為を思って…。」
祖母は帰って来た僕の顔を見るなり話し出した。
「真啓さんには好きな人が居るのよ?どうして勝手に決めてしまうの?真啓さんは、あなたの子供ではないわ!私と啓介さんの子供です。啓介が生きて居たら、わたしと同じく反対すると思うわっ!」
母がこんなに怒っている姿を見た事が無かった。
「私と真啓さんで明日にでも恩田教授のところにお詫びに行くわ。良いわね?真啓さん。」
「はい。華は…婚約のことを教授の娘さんからアジア大会が決まったあの日に聞いたんだそうです。」
「だから…慌てて帰ってしまったのね…なんて酷いこと…。」
母は祖母を睨んだ。
「おばあさま。あなたがしたことを僕は当分許すことが出来ません。」
僕はきっぱりと祖母に言った。
「真啓さんまで…。」
祖母は悲しそうな顔をして荷物を纏め自分の家へと戻って行った。婚約は恩田教授からのオフレコの提案だったらしい。それを美咲が嬉しくて友人に話してしまったんだそうだ。正式では無いにしろ、婚約破棄をしたことで僕は強力な後ろ盾を失った。
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