+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+
第28章 ライバル宣言
「華…ちょっと話せる?」
真啓があたしのクラスへやって来た。昇降口の近くのベンチにあたしは呼び出された。
「本当にごめん。自分のことなのに僕知らなかったんだ。」
真啓の声は優しかった。
「う…ん。」
真啓の顔が見れない。
「華を傷つけて本当にゴメン。噂通り、婚約は解消したよ。」
長い沈黙。
「クラスメートが華に告白して振られたって聞いて、僕は正直言ってホッとしたんだ。」
「ちゃんと…真啓に確認すれば良かった。婚約の事…でも怖かったの。答えを聞く前に真啓から離れようと思ったの。」
…胸が痛い。
「僕も同じだ。華が僕から離れる理由が怖くて聞けなかった。」
…すれ違い。
「僕はずっと華が好きだよ。」
あたしは膝の上に乗せた自分の手が震えるのが判ったけれど、隠せなかった。
「あ…あたし…今…付き合っている人が…居るの。」
ユウヤの事が少しづつ好きになっている。自分でも良く判ってる。あたしは不器用だ。こんな時に何て言えば良いのか判らない。
「そう…判ったよ。」
…ごめんね。真啓。
「でもね…それでも僕は、華が好きだ。」
真啓はあたしのことを澄んだ目でじっと見ている。あたしは自分の手から視線を外すことが怖かった。
「う…ん。」
「これからは、前みたいな友達に戻ろう。」
…そんなこと出来る筈が無いよ。
「真啓…ごめん。真啓は平気でもあたしは前みたいな友達には戻れないよ。」
…あたしは真啓みたいに真っすぐでいられない。
「教室に戻るね。」
あたしはベンチから立ち上がり教室へと戻った。
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真啓があたしのクラスへやって来た。昇降口の近くのベンチにあたしは呼び出された。
「本当にごめん。自分のことなのに僕知らなかったんだ。」
真啓の声は優しかった。
「う…ん。」
真啓の顔が見れない。
「華を傷つけて本当にゴメン。噂通り、婚約は解消したよ。」
長い沈黙。
「クラスメートが華に告白して振られたって聞いて、僕は正直言ってホッとしたんだ。」
「ちゃんと…真啓に確認すれば良かった。婚約の事…でも怖かったの。答えを聞く前に真啓から離れようと思ったの。」
…胸が痛い。
「僕も同じだ。華が僕から離れる理由が怖くて聞けなかった。」
…すれ違い。
「僕はずっと華が好きだよ。」
あたしは膝の上に乗せた自分の手が震えるのが判ったけれど、隠せなかった。
「あ…あたし…今…付き合っている人が…居るの。」
ユウヤの事が少しづつ好きになっている。自分でも良く判ってる。あたしは不器用だ。こんな時に何て言えば良いのか判らない。
「そう…判ったよ。」
…ごめんね。真啓。
「でもね…それでも僕は、華が好きだ。」
真啓はあたしのことを澄んだ目でじっと見ている。あたしは自分の手から視線を外すことが怖かった。
「う…ん。」
「これからは、前みたいな友達に戻ろう。」
…そんなこと出来る筈が無いよ。
「真啓…ごめん。真啓は平気でもあたしは前みたいな友達には戻れないよ。」
…あたしは真啓みたいに真っすぐでいられない。
「教室に戻るね。」
あたしはベンチから立ち上がり教室へと戻った。
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