テキストサイズ

+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+

第28章 ライバル宣言

「あの人達…なんで意地悪ばかりするの。最低っ!もう我慢できないっ!」

吐き捨てるように言ったRinにマネージャーがやっと追いついた。

「ユウヤさん…済みません。ああ…ドレス酷いな…事務所に行って替えを何か探して来よう。衣装さんに頼んで…。」

…マネージャがテンパってどーすんだ?

「それじゃあ時間が無いでしょ?」

俺は自分の黒いジャケットを脱いだ。

「ちょっとサイズでかいけど、これで背中は隠れるよ。袖を折って…なんとかいけるっしょ。それかいっそのこと制服で出ちゃえば?」

泣いてたRinが笑った。

「制服は流石に無理です。ユウヤさん申し訳ないんですが、お借りしてても良いですか?」

「うん…あげるよ。」

Rinはマネージャーに大丈夫ですからと声を掛けた。

「NEXTの奴らだろ?評判悪いのみんな知ってるから大丈夫。いいかい?今度からあいつらと一緒の時には、必ず必要なものはふたつずつ持って来るようにするんだ。」

「わたしだけかと思ってました。」

Rinは目頭を押さえ化粧が落ちないようにハンカチで涙を拭いた。

「自分より売れてる子や可愛い子には嫌がらせをするんだよ。だから自信を持って。君の書く詞って心に響くものが多いんだよね。凄ぇと思って聞いてるんだ。」

Rinはアイドルとは違い、作詞作曲を自分で手掛ける実力派の歌手だ。

「えっ…そうなんですか?ユウヤさんわたしの曲聴いてくれてるんですか?」

Rinは驚いた顔をした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ