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第28章 ライバル宣言

「うん。君のCDは全部持ってるよ…てか、インディーズや若手でうまいヤツのは、ついつい買っちゃうんだよね。」

「わたしもプロトさん…ユウヤさんのファンです。」

マネージャーが割って入って来た。

…なんだよ。ただ話してるだけじゃねーか。この役立たず。

「あの…このお礼は事務所に改めてしますので…本当にありがとうございます。」

汗をふきふき俺に頭を何度も下げた。

「…てかさ、もうちょっとRinが安心して歌えるように環境整えてやったら?こんなこと今日だけじゃなくってしょっちゅうだろ?マネージャーなんだから良く見ろよ。」

「はい…済みません。」

マネージャーは小さな声で謝ると、そそくさとRinを連れて会場へと入っていた。

――― 翌日。

Rinがマネージャーと共に挨拶に事務所へとやって来た。

「ユウヤさんの機転で本当に助かりました。」

Rinのマネージャーと黒田は、話しながらもこちらの様子を伺っていた。

「あのぅ…昨日は本当にありがとうございました。わたし動揺しちゃって。」

ショートカットでも、フロントが少し長くサラサラの茶色い髪を耳に掛けている。痩せっぽちでどちらかと言えば色気は無い。だけど、性格が良い子なのは以前から知っていた。

「酷くならないうちに事務所に対応して貰った方が良いよ。」

「はい…でもうちの事務所ユウヤさんの所みたいに大きく無いから…。」

以前Rinとも恋人の噂がたった。直接あったことも無いのに、なんでそんな噂が立つのか、不思議な世界だ。
「それを何とか知恵を絞って対応するのがマネージャーの仕事でしょ?君が気にすることじゃないと思うよ。」

マネージャー達の話が終わったようだ。

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