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第28章 ライバル宣言

「本当にありがとうございました。じゃRin帰ろうか。」

マネージャーがRinに声を掛けた。

「あっ…あのっ。握手して頂けますか?」

帰り際にRinが俺に言った。俺は笑って手を差し出した。

…!!!

手の中に何かをそっと握らされた。

「本当にありがとうございました。」

Rinはにっこりと笑って去っていった。

…メモ?

俺は何食わぬ顔をしてそれをポケットに突っ込んだ。

トイレへ行き、ポケットから取り出した。

小さく綺麗に折られたメモ。

(お友達になって下さい。この業界は嘘ばかりで疲れます。でもプロトの曲には本当に癒されています。 Rin)

携帯の番号と、メアドが書かれていた。俺は何故かそのメモを捨てることが出来なかった。




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