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第29章 あたしの知らないみんな

「えぇーっ!塾行ってたのって中学の時じゃない!」

リツと知り合う前だから、こんなこと言ったってリツは判らないんだけどさ。

「うん。中2?中3?って言ってたかなぁ。」

…ダブルパンチ。

あたしが付き合うとか付き合わないでパパに怒られてる時に、アイツが笑ってたのはそういうことか。

「相手が二十歳なんて犯罪じゃん。」

…パパに言いつけてやるっ!

「あっ…でも絶対あたしから聞いたって言わないでよ?」

…ってそうだよね。でも夏の弱み発見♪

あたしがほくそ笑んでいるのを見て、リツはあたしの肩をがしっと掴んだ。

「ねっ?言わないでねっ。」

中学の時に毎年夏期講習に夏は行ってた。今思えば、面倒なことが嫌いな夏にしては、夏休み遊びもしないで夏期講習なんておかしい話だったんだ。

…ふーーーん。そういうことだったのねぇ。

「うん…わかった。言わない。」

どちらにせよ、あたしだけが取り残されるのね。兎に角今夜は、夏に事情聴取しなくっちゃ♪

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