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第30章 共演NG

…ユウヤ信じてる。ゴシップなんて信じ無い。

「そんなこと言ったってぇ。今は自由時間でしょ?ミーナが何したって良いじゃない。今?ユウヤのマンションの寝室に居るわ。」

「ちょ…お前…。」

ユウヤはパチリと部屋の電気をつけた。

「あーあ詰まんないのぉ。」

ミーナは電話を切った。

「ここでミーナが裸になったら驚くよね?」

…ちょっと何言ってるのこの人。

それを聞いてあたしはドキドキとしてしまった。
ゆっくりと帽子やサングラスを外し、薄手のモスグリーンのジャケットを脱いだミーナ。

「既成事実作っちゃおうか?」

ミーナは意地悪そうに笑った。その顔は綺麗だけれど、不気味にすら思えた。

「ミーナ…いい加減にしろよ?」

ユウヤはため息をつきながらミーナに言った。

「外でマネージャーが来るまで待ってて貰っても良いんだぞ?」

「あらそんなことしたらお互いが困るんじゃないの?」

「何と言われようと、お前とは何も無いのは俺が良く知ってる。ゴシップが好きな奴は信じればいいさ。」

ブラウスのボタンに手を掛けて長い爪でボタンをひとつづつ外した。

「ミーナやめろ。」

ユウヤは静かに窘めた。あたしは大声で叫びたかったけれど、そうすればユウヤが困ることは良く判っていた。

…どうしよう…どうすれば良いの?

ボタンをひとつ、また一つと外し、総レースの真っ白なブラに包まれた大きくて形の良い胸が露わになった。

「そんなこと言わずに楽しみましょうよ?」

あたしからではユウヤの表情は全く見えない。

「ずっとユウヤが好きだったのぉ。」

これが清純派アイドルの本当の姿?あたしは息を飲んで見守ることしか出来なかった。

「やめろって言ってるだろ?それ以上したら、マネージャーが来る前にこの家から追い出すぞ?」

スカートからブラウスを引っ張り出してブラウスの全てのボタンを外したミーナは、ブラウスから袖を抜くと、ぱさっと床にブラウスが落ちた。

「…しよ?」

細く長い腕をユウヤの首に巻き付けた。細い身体にはそぐわない重たそうな大きな胸をしていた。対照的に腰は折れてしまいそうに細かった。

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