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第31章 どっちがホント?

…しまった。

俺はこんな時間なら大丈夫だろうと風呂に入りに来た。電気も消えていたし、誰も居ないと思ってたが、よりによって華に見られるなんて。

…しかも、お互い全裸。

華は真っ赤な顔をして、湯船に身体を横たえた。

「お…い。華!!」

俺は慌てて華の身体を引き上げた。

「お前…いつから居たんだ?」

華の身体はとても熱かった。かなり長い時間入っていたんだろう。

「いや…見ない…で。」

暴れてよろける華を俺はしっかりと掴んだ。

「馬鹿!そんなんじゃ無理だろ。」

俺は裸の華を抱き上げた。ぐったりとした華の肌は、ピンク色に染まり、とても綺麗だった。胸の上の可愛らしい淡い色の突起。薄い体毛は柔らかそうだった。

…ちょっと…流石にこれは…マズイ。

首の動脈がどくどくと波打っているのが判った。脱衣所に備えてあるバスタオルで包み、ソファーに寝かせた。

俺は取り合えず下着を履いて、コップに水を入れて華に渡した。

「とりあえず飲め。」

「ねぇ…空がユウヤ…なの?」

うつろな目で俺を華は見つめていた。

「…飲め。話は後だ。」

華の身体を起こすのを手伝い、震える手にコップを持たせるとゴクゴクとそれを飲んだ。華は何も言わず長い間ソファーで横になっていた。

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