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第33章 助っ人

ぐっすりと眠っていたあたしは、リツに叩き起こされた。

「華!華っ!起きて。」

あたしは目を擦りながら、時計を見た。

…まだ7時。

「プロトのニュースがやってるのっ!」

あたしは飛び起きてリビングへと降りた。リュウの事故と、そしてミーナとユウヤのあの日の出来事がニュースになっていた。

「どうやらミーナのマネージャーさんが動画を流出させたらしいよ。」

…そうか。昨日空が言ってたのは、このことだったんだ。

夏もそして春さんも食い入るように普段は観ない芸能ニュースをじっと見つめていた。

「華は何も聞いて無い?」

「あっ…うん。」

あたしはそう言うしか無かった。

「これからどうなるんだろうね。」

「きっと、事務所が上手に処理してくれるでしょう。」

春さんは静かに言った。あたしは、その日一日ボーっとして過ごした。取り合えず、暫くユウヤと会えなくなるのは確かだった。

――― ♪~♪

…空?

あたしは慌てて電話を取った。

(もしもし?華?)

 真啓だった。

(大丈夫?ニュース見たんだ。空くん大変だね。)

「うん。心配だけど…あたしは何も出来ない。」

(そうだね…暫くは、様子を見るしかないだろうね。)

真啓はあたしのこともそして空のこともとても心配していた。

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